メールマガジン「彩識風信」バックナンバー〈042〉

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               『彩識風信』 第42号《梔子色・鬱金色・サフランイエロー》
 ……………………………………………………………2003/08/26発行………
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◆梔子色(くちなしいろ)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:4Y 8/8
    RGB値:#E7C357
     CMYK:C0 M15 Y70 K0
 ◇つよい黄。やや赤みを帯びた濃い黄色。
  クチナシ(梔子)の実で染めた濃い黄色。

クチナシ(梔子・梔・山梔子・巵子・支子)はアカネ科の常緑低木。
初夏、香りの高い白い花を咲かせる。
実は熟すると紅黄色となり黄色の染料・着色料となる。
乾した果実は生薬の山梔子(さんしし)で、吐血・利尿剤。
「クチナシ」の名は、果実が熟しても割れて口を開けることがないから。

             ◆ ◇ ◆

◆鬱金色(うこんいろ)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:2Y 7.5/12
    RGB値:#EDAE00
     CMYK:C0 M30 Y90 K0
 ◇つよい黄〈JIS系統色名〉
  ウコン(鬱金)の根茎で染めたあざやかな濃い黄色。

鬱金(うこん)は熱帯アジア原産のショウガ科の多年草。根茎は肥大して黄色。
太い茎から幅の広い葉を出し、秋、黄色の花が咲く。
粉にした根茎は、健胃剤、止血薬、香辛料、黄色の着色料に使われる。
英語で「鬱金」はターメリック(turmeric)、
「鬱金色」はサフランイエロー(saffron yellow)。

             ◆ ◇ ◆

◆サフランイエロー(saffron yellow)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:2Y 8/11
    RGB値:#FBBD2D
     CMYK:C0 M20 Y85 K0
 ◇明るい黄色。
  乾燥させた、サフランの雌しべの先を使って染めた濃い黄色。

サフラン(泪夫藍※)は地中海東部原産のアヤメ科クロッカス属の多年草。
十月ごろ薄紫色で香気の強い六弁花を開く。葉は松葉に似、花後に成長。
赤い花柱(かちゅう/雌しべの柱頭と子房とをつなぐ柱状の部分)の上部を
集めて乾燥し、鎮静剤、芳香剤、食品や化粧品の黄色の着色料とする。
1つの花から少量しか取れないので、非常に高価。
栽培は9月に球根を植え付け、11月に花柱を収穫する。
(※泪=さんずい+自)

             ◆ ◇ ◆

《黄色の着色料》

今回取り上げた3色の共通項は
「食べ物を染める鮮やかな黄色」という点です。
布の染料、薬品に使われる点も同じです。

梔子(くちなし)は、たくあん、おこわ、栗の甘露煮、栗きんとんなどに
使われます。

鬱金(うこん)は、たくあんやカレー粉などに使われます。

サフランは、スペイン料理のパエリヤ、フランス料理のブイヤベース、
イタリア料理のリゾットなどに使われます。

◆ごあいさつ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

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             ◆ ◇ ◆

 マンナンライフのこんにゃくゼリー「蒟蒻畑」が好きなのですが、
 売っている店によってかなり値段が違います。
 高い店だと1袋230円、安い店の特売だと138円。
 しかも一番お気に入りの〈夏みかん〉がなかなか置いてありません。
 二番目に好きな〈グレープフルーツ〉も。

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[2004/01/12]
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