メールマガジン「彩識風信」バックナンバー〈036〉

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               『彩識風信』 第36号《小麦色・赤銅色・ブロンズ》
 ……………………………………………………………2003/07/08発行………
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◆小麦色(こむぎいろ)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:8YR 7/6
    RGB値:#D4A168
     CMYK:C0 M42 Y63 K10
 ◇やわらかい赤みの黄〈JIS系統色名〉
 ◇小麦の種子(籾/もみ)のようなつやのある薄茶色。にぶい黄みオレンジ。

◆赤銅色(しゃくどういろ)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:10R 3/6
    RGB値:#703927
     CMYK:C0 M80 Y100 K60
 ◇暗い黄赤。赤銅(金を含む銅合金)のような褐色。
  紫がかった黒という説もあり。

◆ブロンズ(bronze)
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:8.5YR 4/5
    RGB値:#7A592F
     CMYK:C0 M45 Y80 K45
 ◇暗い赤みの黄〈JIS系統色名〉
 ◇青銅(ブロンズ)のような茶褐色。

             ◆ ◇ ◆

 ※※※三色の関係※※※
(濃い)      (薄い)
赤銅色 ←ブロンズ→ 小麦色

             ◆ ◇ ◆

《小麦色の肌》

健康的に日焼けした肌の色の表現。

英語では「小麦色」は"light brown"(明るい茶色)
「小麦色に日焼けした肌」は"bronzed skin"(ブロンズ色の肌)。

             ◆ ◇ ◆

《赤銅色の肌》

「小麦色」よりも赤くしっかり日焼けした肌の形容。
炎天下の屋外での運動や厳しい肉体労働をこなす健康的な肉体を連想させます。

赤銅(しゃくどう/あかがね)は日本独自の銅合金で、
奈良時代から工芸品、銅像に用いられました。

英語では「赤銅色」は "bronze"(青銅)、"brown"(茶色)、"copper"(銅)
「小麦色に日焼けした肌」は"bronzed skin"(ブロンズ色の肌)、
または "tanned skin"(日焼けした肌)。

             ◆ ◇ ◆

《ブロンズ色の肌》

「小麦色の肌」も「赤銅色の肌」も
英語では"bronzed skin"(ブロンズ色の肌)に言い換えられます。

青銅(ブロンズ)は、銅と錫(スズ)との合金で、
建築用金物・美術用品などに用います。
鉄以前から人類に利用されました。唐金(からかね)とも言います。
色は茶褐色ですが、時間が経つと空気中の炭酸ガスと結合して
緑青(ろくしょう)を生じます。

遺跡から発掘され博物館に展示してある青銅器は、
表面に緑青が浮いて薄緑色をしています。
あれも作られた当初はつやのある茶褐色をしていたのです。

◆ごあいさつ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 こんにちは。マガジンの登録ありがとうございます。

             ◆ ◇ ◆

 まだ梅雨時なので陽射しが弱くて助かります。
 もう若くない肌は焼いてもきれいな「小麦色」にならない気がします。
 「小麦色」は元気で健康的な若者のイメージ、
 「赤銅色」は雄雄しく丈夫でたくましいイメージがあります。

◆おまけ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

◇「小麦色のマーメイド」松田聖子(『Bible II』所収)
 「小麦色」で思い出した曲。松本隆:作詞/呉田軽穂:作曲
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G6QI/dearbooks-22

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[2003/12/01]
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