メールマガジン「彩識風信」バックナンバー〈017〉

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               『彩識風信』 第17号《鶯色・鶯茶》
 ……………………………………………………………2003/02/25発行………
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◆いろことば(15) 《鶯色…うぐいすいろ》‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ◇ 色見本 ◇
 マンセル:1GY 4.5/3.5
    RGB値:#706C3E
     CMYK:C3 M0 Y70 K50

 ◇くすんだ黄緑〈JIS系統色名〉
 ◇ウグイスの羽の色に似た色。暗い萌黄色。

◆類似色《鶯茶…うぐいすちゃ》
 マンセル:5Y 4/3.5
    RGB値:#6A5F37
     CMYK:C0 M20 Y70 K70
 ◇暗い灰みの黄〈JIS系統色名〉
 ◇ウグイスの背の色に似た色。褐色がかった黄緑色。

             ◆ ◇ ◆

 どちらも着物の色によく使われる色名です。
 一般には混用して差し支えありませんが、
 JIS規格では別の色として扱っています。
 江戸時代は鶯茶の方がよく使われました。

             ◆ ◇ ◆

◇鶯・鴬(うぐいす。古くは「うぐひす」)
 スズメ目ヒタキ科ウグイス亜科の小鳥。大きさはスズメぐらい。
 背面はくすんだ黄緑色、腹面は白。低山帯から高山帯の低木林に生息。
 春先のさえずりの声が殊に美しい。古くから飼い鳥として珍重された。
 現在は飼育に許可が必要。
 異名については『旧い漢字の使い方』第20号参照。

             ◆ ◇ ◆

《鶯餅》うぐいすもち

餅または求肥で餡を包み、青黄粉をまぶした菓子。
色や形を鶯に見立てます。早春に食べられるます。

求肥(ぎゅうひ)は、白玉粉(もち米の粉)に少量の水でこねて蒸して、
白砂糖と水飴とを加えてねり固めた、柔軟で弾力ある菓子。

青黄粉(あおきなこ)は薄緑色の上等な黄粉。
青大豆(一般の大豆に比べ甘味が強く、外も中も緑色)を炒ってひいて
粉にしたものです。

青黄粉の色を鶯の羽の色に見立てています。

◆ごあいさつ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 こんにちは。マガジンの登録ありがとうございます。

             ◆ ◇ ◆

 ウィークリーまぐまぐの新作情報で気になったメールマガジンを
 見に行ったら、創刊から一週間で最終号でした。

 廃刊の理由が「あんまり反響良くないので」って早い……。
 まったくメールが来ないのか、不快なメールが来たのか。

 普通の読者はあまり感想のメール送りません。
 誉めるのは難しい。自分の気持ちが上手く相手に伝わらないかもと思うと
 メールを送るのをためらってしまいます。

 疑問点とか明らかな間違いを指摘するメールはすぐに出せます。
 自分の不備を指摘されると気に障るかもしれませんが、
 善意の意見なら悪く取らないでおきましょう。
 ご意見をマガジンに反映するのかどうかは発行者の判断です。

 明確に悪意をこめられてるなら、気に病まなくていいと思います。
 人が不快になるツボは予想しやすい。
 そして相手が不快になれば、自分が思い通りに動かした気になります。
 真面目に取り合うことはないでしょう。

 せめて創刊から1ヵ月ぐらいは踏ん張っていただきたかった。

◆参考文献 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

『新版 色の手帖』永田泰弘:監修(小学館)
『色々な色』ネイチャー・プロ(光琳社出版)※現在は角川書店より刊行
『日本の傳統色 その色名と色調』長崎盛輝(青幻舎)ほか

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『旧い漢字の使い方』週2回刊行
詞己が発行しているもう一つのマガジンです。
常用漢字とそれに対応する旧字・異体字・俗字・略字、または読み方や意味が
同じだけど別の漢字などをご紹介します。
2003年1月8日(水)創刊
登録・解除は http://www.mag2.com/m/0000102660.htm からできます。

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[2003/10/14]
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