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              旧い漢字の使い方〜旧字・異体字・俗字〜
        創刊準備号/2002年12月某日……【医】と【醫】

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■【医】と【醫】■−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

〈音〉イ
〈訓〉いや−す

【医】
◇常用漢字
※匚+矢 〔【醫】の略字から〕
《部首》はこがまえ〈匚〉5画(総画数7画)
区点コード1669/JISコード 3065

【醫】
◇【医】の旧字
※医+殳+酉 〔もとは薬酒の意〕
《部首》とり〈酉〉11画(総画数18画)
区点コード7848/JISコード 6E50

《用例》
〈現代仮名遣い〉〈歴史的仮名遣い〉
   医師 ←←→→ 醫師
   医院 ←←→→ 醫院
   医薬品←←→→ 醫藥品
   医学生←←→→ 醫學生

▼醫院(いいん)▲
古い病院だと今でも「醫院」という看板を使っているところもあるのでは。

■ごあいさつ■ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 はじめまして。このマガジンを発行する詞己(しき)と申します。
 マガジン名は『旧い漢字の使い方』(ふるいかんじのつかいかた)です。

 パソコンの普及により活版文字・写植文字による印刷を介さずに文章を公表
 できる機会が増えました。パソコンでは二千字足らずの常用漢字よりも多く
 の漢字で文章を書くことができます。

 また、著作権の切れた戦前の小説をネットで読むこともできます。
 戦前の本は旧仮名遣いなので、常用漢字(当用漢字)で教育を受けた人には
 読みづらいと思います。

 そこで『旧い漢字の使い方』では常用漢字とそれに対応する旧字・異体字・
 俗字・略字、または読み方や意味が同じだけど別の漢字などをご紹介します。
 昔の本を読む手助けに、擬古文を書く参考に、漢字の誤用を防ぐ勉強に
 お使いいただければ幸いです。

《旧字》
 1946年の当用漢字公布まで、学校教育で正しいと教えられた字体。
《本字》
 正式な書き方の字体。
《異体字》
 本字から派生したり、成り立ちが類似した字体。
《俗字》
 本字を略したり部品を替えたりした、正式でない字体。
《略字》
 元の字から略された字体。
《古字》
 古代に使われたが近代には廃れた字体。

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発行者   :詞己
お問い合わせ:shiki_n@mbj.nifty.com
ホームページ:http://homepage2.nifty.com/n-bunko/
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『旧い漢字の使い方』週2〜3回刊行
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登録・解除は http://www.mag2.com/m/0000102660.htm からできます。
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